城田のヒト
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テクニカルアドバイザー
オカダトシオ
勤続年数:26年目

城田鋳工初めて関わったのは、29歳の頃です。
当時、前職からの出向で城田鋳工にお世話になり、その際に先代社長と共に仕事をしました。
その経験が非常に印象深く、現場にも人にも馴染みがありました。
その後、前職で鋳物事業が終了し
「どうせ働くのであれば、自分のことを理解してくれている場所の方が気持ちが楽だ」
と感じました。
また、自分の経験がより活かせる場であるという確信もあり、自然な流れで城田鋳工に入社しました。
テクニカルアドバイザーという役割上、造型・型・濃度・ガス抜きなど、工程全体の状況を俯瞰しながら確認しています。
特定の工程だけでなく、全体を見て原因を突き止めることが求められる職務です。
毎週行われる不良対策会議にも参加し、若手社員へ図面の読み方や考え方を伝えることが増えました。
“技術の継承”は、今の自分に課されている大切な役割だと感じています。

鋳造においては、難しい仕事ほどやりがいがあります。
良い品物を生み出すためには、溶湯の流れ・型の状態・芯の配置など、複数の要素を総合的に判断しなければなりません。
近年はコンピューターシミュレーションも増えていますが、
長く現場を経験していると、図面を見ただけで「この部分が危ない」と直感的に分かることがあります。
その“現場感覚”は、機械では補えない部分であり、自分の強みでもあります。
問題が解決したときの達成感は、今も変わることなく大きいものです。
メジャーリーグの観戦 が好きで、毎日のように試合をチェックしています。
日本のプロ野球とはプレースピードも技術レベルも違い、見応えがあります。
また、ジャズを好んで聴いています。
若い頃はオーディオ機器にもこだわっていたほどで、今でも車の中ではジャズをよく流します。
仕事から少し離れて、自分だけの時間に浸ることを楽しみにしています。

年齢を重ねるにつれ、「将来の計画」を細かく立てることは少なくなりました。
ただ、今この会社で自分が果たすべき役割は明確で
若い人材に“考える力”を身につけてもらうこと。
図面の読み方や不具合の原因の考え方など、
“ものづくりの本質”を伝えていくことが、私の使命だと思っています。
今まで培ってきた経験と技術が、次の世代の力につながるのであれば、それが何よりのやりがいです。
城田鋳工株式会社
〒511-0944 三重県桑名市芳ヶ崎1513番地